巳の日(みのひ)は、金運や財運と縁が深い吉日として知られています。財布を新調したり、神社へお参りしたりするのに適した日といわれる一方で、「お金を貸してはいけないの?」「結婚や大きな買い物は避けるべき?」と迷う人も少なくありません。
実際のところ、巳の日に絶対にしてはいけないことが決まっているわけではありません。ただし、巳の日の由来や意味を踏まえると、金運を意識する日に避けたほうがよい行動や、より気持ちよく過ごすためのコツがあります。この記事では、巳の日に控えたい行動と、開運につながる過ごし方をわかりやすく解説します。
巳の日とは?まずは基本の意味を知ろう
巳の日とは、十二支の「巳」にあたる日です。十二支は12日周期で巡るため、巳の日はおよそ12日に1回訪れます。カレンダー上では、前回の巳の日から12日後を目安に次の巳の日がやってきます。
巳はヘビを意味します。ヘビは脱皮を繰り返して成長することから、「再生」「変化」「成長」の象徴とされてきました。また、昔から水や財宝と結び付けられることも多く、巳の日は金運や財運に恵まれる日として広まっています。
巳の日は、七福神の一柱である弁財天と関わりが深い日ともいわれます。弁財天は、金運だけでなく、芸術、学問、知恵、商売などにも縁がある存在です。そのため、お金に関する行動だけでなく、勉強や習い事を始める日としてもよいと考えられています。
己巳の日はさらに特別な日
巳の日の中でも、十干の「己(つちのと)」と重なる日は「己巳の日(つちのとみのひ)」と呼ばれます。己巳の日は60日に1回ほどしか訪れないため、巳の日よりもさらに縁起のよい日として扱われることがあります。
ただし、吉日の効果は科学的に証明されたものではなく、昔からの風習や信仰に基づく考え方です。日付だけに振り回されず、自分の気持ちを整えたり、行動を始めるきっかけにしたりすることが大切です。
巳の日にやってはいけないこととは?
巳の日に、法律やマナー上の理由で禁止されている行動はありません。しかし、金運を大切にする日という意味から、避けたほうがよいといわれる行動があります。いずれも「必ず不幸になる」というものではなく、縁起を気にする場合の目安として考えてください。
1.無計画にお金を貸す
巳の日は、お金との縁を育てる日と考えられています。そのため、返済の見込みや契約内容を確認しないまま、勢いでお金を貸すことは控えたほうがよいといわれます。
たとえば、友人から「今日中に1万円だけ貸して」と頼まれた場合でも、返済日が曖昧なら、すぐに応じるのではなく一度考える時間を取りましょう。お金を貸すこと自体が悪いのではなく、相手との関係や自分の生活を圧迫する貸し方を避けることが重要です。
2.衝動買いや無駄遣いをする
巳の日は金運アップの日だからといって、欲しいものを何でも購入してよいわけではありません。予算を決めずに高額商品を買ったり、必要のないものを大量に購入したりすると、金運を意識する日とは反対の行動になってしまいます。
特に、数万円から数十万円の買い物をする場合は、購入前に「本当に必要か」「今月の支出に無理がないか」「数か月後も使うか」を確認しましょう。吉日を理由にした衝動買いには注意が必要です。
3.お金に対する否定的な発言を繰り返す
「お金がない」「どうせ貯まらない」「自分は運が悪い」といった言葉を何度も口にすることも、巳の日には避けたい行動の一つです。言葉だけで運気が決まるわけではありませんが、否定的な発言が続くと、家計を見直す意欲や新しい行動を始める気持ちが弱くなりがちです。
完全に前向きな言葉へ変えるのが難しい場合は、「今月は無駄遣いを減らす」「少額から貯めてみる」など、具体的な目標に置き換えてみましょう。
4.財布や家の中を乱雑にしておく
レシートで膨らんだ財布、使っていないポイントカード、玄関に置きっぱなしの靴などは、金運を意識するうえで見直したい部分です。風水や縁起の考え方では、散らかった場所は運気が滞りやすいとされます。
巳の日には、財布の中のレシートを整理するだけでも十分です。10分程度でできる片付けから始めると、負担を感じにくいでしょう。玄関や水回りを清潔に保つことも、気持ちよく過ごすきっかけになります。
5.焦って重要な決断をする
巳の日だからという理由だけで、投資、借り入れ、契約、転職などを急いで決めるのはおすすめできません。吉日は判断を後押しするきっかけにはなりますが、リスクや条件を確認する代わりにはならないためです。
契約書は内容を読み、必要であれば複数の選択肢を比較しましょう。大切な決断ほど、吉日かどうかよりも、情報を集めて納得できる状態をつくることが大切です。
巳の日におすすめの開運行動
財布を購入する・使い始める
巳の日は、財布の購入や新しい財布の使い始めに向いているといわれます。特に、長く使える財布を選び、不要なカードを入れすぎないことがポイントです。
たとえば、財布の中身を現金3万円まで、カードは必要な8枚までというように、自分なりのルールを決めると整理しやすくなります。財布の色や素材にこだわる場合も、最終的には使いやすさと予算を優先しましょう。
弁財天を祀る神社や寺へお参りする
巳の日には、弁財天を祀る神社や寺へお参りするのもよい過ごし方です。参拝時は、いきなり願い事だけを伝えるのではなく、日頃の感謝を述べてから、自分の目標を具体的に伝えると気持ちが整いやすくなります。
「臨時収入がありますように」と願うだけでなく、「毎月5,000円を貯める習慣を身につけます」のように、行動を含めた目標にすると実践につなげやすいでしょう。
神社や寺によっては、境内の水で硬貨を清める「銭洗い」が行われている場合もあります。作法やルールは場所ごとに異なるため、案内に従ってください。清めたお金は、すぐに使うのではなく、財布に入れて大切に保管するという考え方もあります。
家計を見直す
巳の日を、家計管理を始める日にするのもおすすめです。まずは直近1か月の支出を確認し、食費、通信費、サブスクリプション、交際費などに分けてみましょう。
毎月3,000円の固定費を削減できれば、1年間で36,000円の節約になります。大きな収入アップがすぐに難しい場合でも、支出を一つ見直すだけで、お金との向き合い方は変わります。
勉強や習い事を始める
弁財天は知恵や芸術にも関わりがあるとされるため、資格の勉強、楽器、語学、創作活動などを始める日にも適しています。最初から1日2時間を目指す必要はありません。まずは15分だけ教材を開く、体験レッスンを予約するなど、小さな一歩から始めてみましょう。
寿司を食べて季節を楽しむ
巳の日に寿司を食べるとよいという風習もあります。これは、ひな祭りの由来の一つとされる「上巳の節句」と、巳の日との関わりから生まれたと考えられています。
ちらし寿司や巻き寿司を家族で楽しむなど、無理のない範囲で取り入れてみましょう。高価な食事をする必要はなく、季節の行事を楽しみながら、食べ物や家族への感謝を意識することが大切です。
巳の日と結婚・入籍は相性が悪い?
巳の日は、弁財天が女性の神様で嫉妬深いという伝承から、結婚式や入籍には向かないといわれる場合があります。一方で、弁財天は縁結びや良縁にもご利益があるとされることがあり、考え方は一つではありません。
結婚や入籍の日を決める際は、両家の希望、会場の空き状況、ふたりの記念日などを優先して問題ありません。六曜やほかの吉日も含めて気になる場合は、候補日をいくつか出し、ふたりが納得できる日を選びましょう。
巳の日に関するよくある質問
巳の日に宝くじを買ってもよいですか?
巳の日は金運と縁があるとされるため、宝くじを購入する人もいます。ただし、当選を保証するものではありません。購入する場合は、あらかじめ上限額を決め、生活費や貯蓄を削らない範囲で楽しみましょう。
巳の日に大きな支払いをしてもよいですか?
支払いをしてはいけない決まりはありません。住宅費、学費、税金、車の代金など、必要な支払いは無理に日を変更する必要はありません。縁起を気にするなら、支払い後に家計を確認し、今後の資金計画を立てるとよいでしょう。
巳の日にお金を使うと戻ってきますか?
「使ったお金が戻る」という考え方は、主に寅の日に結び付けられることがあります。巳の日は、財布を整えたり、貯蓄や仕事に関する目標を立てたりする日として意識するとよいでしょう。どちらの場合も、実際の収支管理が大切です。
巳の日に何もしなくても問題ありませんか?
もちろん問題ありません。巳の日を知らずに過ごしたからといって、運気が下がるわけではありません。気になる人は、財布の整理、10分の掃除、家計の確認など、無理なくできる行動を一つ取り入れるだけで十分です。
まとめ
巳の日は、ヘビや弁財天との関わりから、金運、財運、知恵、芸術などに縁があるとされる日です。12日に1回ほど訪れ、己巳の日は約60日に1回の特別な日として扱われます。
巳の日に絶対にやってはいけないことはありませんが、無計画なお金の貸し借り、衝動買い、否定的な発言、財布や家の乱雑さには注意したいところです。一方で、財布の整理、家計の見直し、弁財天への参拝、勉強の開始などは、開運を意識した行動として取り入れやすいでしょう。
大切なのは、吉日に頼りきることではなく、自分のお金や暮らしを見直すきっかけにすることです。次の巳の日には、まず10分の片付けや1,000円の貯蓄など、無理なく続けられる行動から始めてみてはいかがでしょうか。
